プリザーブドフラワーの歴史と製造方法
プリザーブドフラワー(preservedflower)は、フランスのVermont社(ベルモント社)が、1991年に「長持ちする切り花の製造技術」をパリで発表したことからスタートしました。「preserved」とは、「保存された」「保持された」「存続された」という意味です。
プリザーブドフラワーは、その後ヨーロッパの一流フラワーデザイナーが注目され各種アレンジに使うことで、ヨーロッパ中のフローリストたちに広まりました。
プリザーブドフラワーが日本に最初に取り入れられたのは1996年で、フロールエバー社が日本のプリザーブド市場に参入、そしてヴェルディッシモ社も参入しました。
国内のメーカーとしては、2002年にはドライフラワーの老舗の大地農園が国内初のプリザーブドローズ(スカイライン)を発表し、プリザーブドフラワーメーカーとなっています。現在ではフロールエバー、ヴェルモント、ヴェルディッシモ、大地農園が4大ブランドとなりました。
2004年には、ネイチャーオールウェーズローズ(コロンビア産)とグランロッサ(エクアドル産)が日本展開を開始し、それぞれの特徴を生かし人気を博しています。
2011年から、ロザヴィ(コロンビア産とケニア産)、2012年からはアレグリアも進出し、これらのローズを取り扱う日本メーカーも増え、お客様は、いろいろな用途に合わせて多種多様に選択できるようになってきました。
プリザーブドフラワーの製造方法ですが、生花の樹液を有機保存液と置き換える特別な技術で植物の組織を完全に保ちながら、脱水・浸透・排水・乾燥の4段階を経て完成させるものです。
プリザーブドフラワーの特徴
第1の特徴は、長い間咲き続けることです。保管に気をつければ数年間も美しい花姿を楽しめます。
思い出を残したいウエディングブーケや引き出物などに人気なのはこのためです。また、水やりなどの手間が掛からないのも魅力のひとつ。忙しい人でもお部屋に花を飾って楽しめます。インテリアや記念品としてのプリザーブドフラワーは大注目のアイテムです。
第2の特徴は、見た感じフレッシュと同じであることと、そのソフトな感触です。
初めてプリザーブドフラワーを見る人は、フレッシュな花との違いに気づかないと思います。保存行程において、体に有害な物質・色素は使われておりませんので安心です。使用されている物質はオーガニックと着色料の混合で、これらは薬や食べ物への使用も認められているものであります。
プリザーブドフラワーのお取り扱い方法
プリザーブドフラワーのお取り扱いについてですが、以下の注意点があります。
2.水をかけると色落ちしますので、絶対に水をかけないでください。
3.多湿・直射日光が当たる場所での保管はお避け下さい。湿度の高い場所に長時間保管しますと、花びらが湿気を吸い表面が透明になる場合があります。その場合は、湿度の低い場所に移して頂きますと元の状態に戻ります。